02/03/01
小沢健二 「eclectic」
 小沢健二の5年半ぶりのニューアルバム「eclectic」が発売されたので早速視聴してみました。

 が・・・何じゃこりゃ。
 「球体の奏でる音楽」は全然聴いていないんですが、小沢ってこんな唄い方してましたっけ?男カヒミ・カリィみたいな。昔から唄が上手い方ではないですけど(それは小山田も)、「犬は吠えるがキャラバンは進む」の時は男臭くて結構好きだったんですが、今回の唄い方はなじめません。

 ドラムが小沢の打ち込みによるものみたいなんですが、黒人のドラマーに頼んだ方が良かったのでは?薄っぺらい印象を受けます。 ブギーバックはそこそこ聴けますけど、元々良い曲だし・・・。

 う〜ん、正直買いたいとは思わないなぁ。
02/03/04
Does turntable kill the guitar star?
 やっぱりギターは何かしら魔力を持っているんだろうか?なんて事を考えてしまう今日この頃。

 パンクはギターをギャーンとかき鳴らせば世界を変えられると思っていたのかも知れないし、そこから逃れるために元ELECTRIC GLASS BALLOON・杉浦栄治やスーパーカー、くるりはギターを手放したのかも知れない。BEN FOLDS FIVE初期にあれだけ注目されたのもギターレスだったからだし、やはりロックとギターは切っても切れない関係にあるんだと思う。

 でも、最近の新人アーティストを見ていても昔の胸躍るような気分にはなかなかならないんだよね。Ashの「Kung-Fu」を初めて聴いた時は翌日にCDを探しに行ったりしたけど、今じゃそこまでの魅力を感じるグループを見つける事は難しい。それは単純に「ギターバンド」というフォーマットが既に縮小再生産の段階に入っているからなんだけど、先日久々にPVを見たTeenage Fanclubは今聴いても胸がワクワクしたし、スーパーカーのデビュー曲の「cream soda」はすっごくワクワクした。もう一度そういう感じを味わいたい!

 と言う訳で次回のお気に入りギターバンド紹介に続く・・・。
02/03/06
Anyone can play guitar
 前回の予告通り、最近気に入っているギターバンドの紹介です。「♪」マークに視聴できるサイトのURLを記載しておきますので、興味を持った方は是非聴いてみて下さい。

subterfuge. 「I do birds」 
 1曲目の泣きメロがまさにTeenage Fanclub。他にもEGGSTONEやTAHITI80にも通じる軽やかなポップセンスがあるのでギターポップ/ネオアコ系が好きな人ならお勧め。ドイツの人たちなのでUKの音楽に対する接し方は我々に近い物があるのかも。

■ Black Rebel Morotcycle Club 「B.R.M.C」 
 my bloody valentineは聴くんですがサイケにはほとんど興味がないのでどうかな?と思っていましたが、なかなか。ボーカルの声が似てるせいもあるんですが曲の雰囲気がもろにJESUS AND MARY CHAIN。THE STROKESと比較されたりしていますが、う〜ん、そうかなぁ?

Shortcut miffy! 「1989」 
 日本の良質なギターバンドを輩出したunder flowerレコードを初期から支え、先日解散したShortcut miffy!のラスト音源。実は男らしいライブバンドなんだけどバンド名から受ける可愛らしいイメージが先行してしまったのが残念。

■ AERIAL 「Back Within Reach」
 スコットランドのバンドらしくジャケットはスキー場、だけどサーフポップ。太陽燦々と輝く青空のアメリカ西海岸をオープンカーで走りそうな雰囲気を持ち、初期SILVER SUNの正統派後継者。ミディアムテンポの泣きメロの曲もあるのでひょっとしたら化けるかも。

■ HOLIDAY WITH MAGGIE 「Librarian Types」
 こちらはスウェーデン出身。スウェーデンと言うと一昔前にCARDIGANS等のスウェーディッシュポップが大流行しましたが、こちらはロックバンドです。moogを使っていたりしてWEEZERの影響が色濃く見て取れますが、ポップさでは負けていません。

Stereo Fabrication of Youth 「Are you independent?」
 ソリッドなギターに高音なボーカルが耳障り。でもそれが気持ちいい。名古屋が誇るオルタナギターバンド。CDではミディアムテンポの曲もあり、懐の広さも感じさせる期待の星。「僕らの世代の旗を掲げろ。赤と白の旗、燃やそう。」

 もはやクラシックスとでも言うべきTeenage FanclubやVelvet Crushの子供達が続々と世に現れてギターバンド的には新たな時代が来つつあるのかな?
 とにかく活きの良いギターバンド求む!
02/03/12
SOPHIA 「HARD WORKER」
 「天才」岡村靖幸復活!ってのを期待してるんだけどなぁ。

 僕はいわゆるビジュアル系ってのがダメでして。だから当然SOPHIAとかもダメなんですが、今回の新曲は岡村ちゃんプロデュースとの事。岡村ちゃん好きとしては聴かねば!
 で、聴いた感想としては・・・まんま岡村ちゃんじゃん! 作詞・作曲のクレジットには岡村ちゃんの名前がないんでタッチしているのは編曲くらいなんでしょうが、曲の持っている雰囲気が岡村ちゃんにそっくり。デタラメな英語を載せたりしている所とかも。
 SOPHIAのバックグラウンドを知らないんでどうなのかなぁって思っていたら、先日放送されたMUSIX!で運命の1曲として岡村ちゃんの「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」を挙げていて。どうやらインタビューとか読むと本当に岡村ちゃんの事をリスペクトしているみたい。そりゃ、現時点で岡村靖幸にプロデュースを依頼しようなんて好きじゃないと思わないだろうけど。ちょっとSOPHIAに対する印象が良くなりました。

 メロン記念日の新曲が、と言うより新堂敦士の曲が岡村ちゃんテイストだったり、くるりクラムボンが参加したトリビュートアルバムが発売されたり、残るは岡村ちゃん本人なんだけどなぁ。

 岡村ちゃんについてはまたいずれ・・・。
02/03/13
「このCDはコピーコントロールCDです。」
 avexが3/13に発売するBoAのシングルにコピー防止機能を付けて販売を開始します。


 私的利用での複製は認められているはずだから存在そのものがグレーなんじゃない?って話は置いておいて。

 CDの売り上げとmp3の因果関係って良く話題に上るんだけど、実証されてるんでしょうかね? そもそも「mp3で聴ける→CDを買わない」ではなく「CDを買わない→mp3で済ます」なんじゃないのかなぁ。mp3なんてものが今みたいに普及していない頃からCDを買わない人のためにレンタルが存在してるんだし。
 今回のコピープロテクトでmp3が流通しなくなった時に、じゃあCDを買おうって思う人なんてほんの一握りだと思うよ。そういう人は絶対に最初っから買わないんじゃないかな。CDを買う人ってのはその曲に対してお金を払うだけの価値を見出してるから実際に購入してるわけで、mp3を聴いてる人はそれだけの価値がないと判断してるんだからコピー出来ようと出来まいと買わないと思うんだよね。僕はくるりの「ワールズエンド・スーパーノヴァ」をmp3で聴いて気に入ったからお金を払って実際にCDを購入したんだけど、それはその曲にそれだけの価値があると思ったから。

 確かにミリオンヒットは減ってるんだけど、「ミリオンヒットが出ている」のも事実なんです。つまり売れる曲は売れる。ミリオンヒットが減ったのはmp3の影響じゃなくて、その曲自体が購買意欲に欠ける物だってどうして考えないんだろう。

 コピープロテクトを導入した事によってavexがミリオン連発したら平身低頭して謝ります。
02/03/16
COALTAR OF THE DEEPERS 「Sinking Slowly」
 来ました。現在進行形のバンドです。その名はCOALTAR OF THE DEEPERS

 彼らの音楽は「ノイジーなギター+16ビートの高速ドラム+フリッパーズも真っ青な少年声のボーカル」で、かなり大雑把に言ってしまえばシューゲイザーマンチェなんですが、各要素が行き着く所まで行ってしまったのではないかと思えるほどそれぞれが突出した状態で1つの形を形成しています。

 COTDを初めて聴いたのは犬ちゃんでお馴染み(?)の加藤賢崇のラジオでPRINCEの(と言うかシンディ・ローパーかな?)カバー「When you were mine」が流れた時でした。第一印象はとにかく「凄ぇ」と。ギターやドラムは暴力的なのにボーカルはあくまでポップ。まさに『death & pop』。「When you were mine」を聴いてから10年近くが経っていますが、「COTDみたいな音」のバンドってあまり他に耳にしません。そう言った意味では唯一無比な存在であるがゆえに長く活動していられるのかなとも。

 メジャーからアルバムをリリースしたかと思えば何年も音沙汰がなかったり、メディアに登場するたびにメンバーが変わっていたりとあまり順調な活動とは言いがたいですが、再びメジャーから発売したニューアルバム「newave」はかなりの作品に仕上がっています。ちなみに奈良崎(通称ナッキー)は大槻ケンヂの特撮でもギターを弾いています。

■ メンバー
NARASAKI (Vo/G)
KANNO (Dr)
KAWANAKA (B)

■ 主なディスコグラフィ シングル / アルバム
1991/11 WHITE ep
1992/10 Queens Park All You Change
1992/11 Sinking Slowly
1994/04 The Visitors from Deepspace
1997/11 CAT ep
1998/01 Submerge
1998/03 RECEIVE e.p.
1998/12 The Breastroke (ベストアルバム)
1999/11 DOG ep
2000/03 Come Over to The Deepend
2001/04 ROBOT ep
2001/05 NO THANK YOU
2002/02 newave
02/03/21
時にはモラトリアムも大事です。
 WEEZERのライブに行く事が決定! 嬉しいなぁ。でも5/25(WEEZER)、5/26(市井紗耶香 in CUBIC-CROSS)って何気にしんどいスケジュールだ・・・。

 WEEZERの前に4月末にCOALTAR OF THE DEEPERSのライブに行くんですけど、ライブ自体がすっごく久しぶり。思い返してみたけどAsh以降行ってないみたい。Ashは例の9/11の直後だったと思うので半年近くのインターバルが。

 その間も時々娘。のコンサートやイベントに参加していますすけど、それらは休日だから行けるんですね。大学生の頃は2〜3週間に1度以上の割合で、それこそ地元のアマチュアバンドが開催するイベントレベルまで行っていたのですが、社会人になった途端にパタッと止まりました。僕が地方都市で仕事をしているせいもあるんですが、仕事が残っていたりしてなかなか平日は時間が自由になりませんしね。だから「ぴあ」を読むたびに涙を飲んで数々のライブを見送っています(チケットまで買って仕事で行けないってパターンも少なくないですし)。

 これを読んでいる学生の皆さん、少しでも興味のある音楽があったら今のうちに生で見てみる事をお勧めしますよ。
02/03/26
奥田民生 「魂の男」
 いやぁ、やっぱり奥田民生はカッコいいね。僕より少し年上なんだけど、凄く憧れる。カッコいいって言ってもFLAMEとかみたいな記号的なカッコよさではなくて、人間的にね。全然肩肘張っていないように見えて、そしてそれが自然で。
 スカパラとお揃いのスーツ姿は着せられてる感がありありと見て取れたけど、先日のミュージックステーションでは一応TV向きに着てきたと思われるSEX PISTOLSをパクったTシャツが、それは普段着ちゃうか?ってくらいに似合ってて。同じくミュージックステーションに出たNORTHERN BRIGHTがサングラスとかバッチリ決めていたけど滑り気味だったのと対照的に。

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 2/15に書いたブレンダン・ベンソンのニューアルバム「lapalco」をようやく入手。これだから地方都市は・・・。輸入盤に強い通販サイトはないものだろうか。

 今作も前作の「One Mississippi」に引き続きジェイソン・フォークナーとの共作が半分近くを占めます。前作ほど南部臭さというか泥臭さがなくなっていますが、かなり良い。グッドなメロディー、装飾のないシンプルな演奏、マッチョイズムを感じさせない青年の歌声。日本版が発売されそうもないのが非常に勿体無い。

 最近は「lapalco」とくるりの「The world is mime」がヘビーローテーションです。