08/11/09
Perfume 「BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!」@日本武道館

01. コンピュータシティ
02. edge
03. エレクトロ・ワールド
04. plastic smile
05. love the world
06. マカロニ
07. Baby cruising Love
08. Take me Take me
09. Butterfly
10. GAME
11. シークレットシークレット
12. パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
13. セラミックガール
14. ジェニーはご機嫌ななめ
15. チョコレイト・ディスコ
16. ポリリズム
17. Puppy love
EN1. Dream Fighter
EN2. Perfume
EN3. wonder2

 凄い。この2公演のためのステージとはとても思えない、安っぽさを微塵も感じさせない圧倒的なステージセット。透過型のステルスLEDスクリーンがセンターに巨大な物が1つ、ステージ左右に小さい物が計8つ。レーザー光線はあちこちで縦横無尽に光り、センターに配置されたサブステージは回転式だし、ステージのあちこちに乗降用のエレベーターがあったり、そして「チョコレイト・ディスコ」では巨大なミラーボールも。それらが作り出すものは完璧な計算された世界。何と言うか「凄い」しか感想が出てこないんだわ。ZEPPの次がいきなり武道館だったけど、よくここまでアリーナ仕様のステージセットを作り上げられたものだとただただひたすら感心した。

 インディーズ時代の曲は「ジェニーはご機嫌ななめ」と「Perfume」の2曲を除いてばっさりカット。「Perfume」はPerfumeのテーマ曲的な意味合いがあるから残すとしても「ジェニー」はなしでも良かったんじゃないかって気が。一応「GAME」収録曲でもある「Twinkle Snow Powdery Snow」が残ってるんだし。まぁ、裏を読みまくれば名前コールがデフォルトになっている曲を残す事でアイドルとしてのPerfumeを再確認させるとか、テクノポップの先駆者であるジューシィ・フルーツに敬意を表するとかなくはないけど。
 とは言うものの「GAME」の中で未披露であった「plastic smile」と「Puppy love」もやって、最近の曲の中でやってないのは「SEVENTH HEAVEN」くらいですし。#08〜#10のトンガリ繋がりや「Perfume」の多幸感から「wonder2」へのあぁこれでラストなんだとしんみり感への流れは最高。つーか、曲だけで持っていけるから何を歌おうがどうしようがそんなに変わらない気がするんだよね。あ、直前の文の自己否定になっちゃった。

 いやー、それにしても楽しかった。

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 まだ客席が明るい内に入ってくるヤスタカちゃん最高。客の中田コールに答えて手を振るヤスタカちゃん最高。
08/11/21
Perfume 「Dream Figther」
 J-POPってなんだろうね。

 「Dream Fighter」に対してネット上では「J-POPっぽい」と言う意見があったんだけど、僕は全然そう思わないのね。確かに今までの曲より耳障りは良くなっているかも知れないよ。でもだからと言ってパッと見渡しても世の中にこんな曲が溢れているとは思わないし、ましてやチャートミュージックの中じゃ。
 じゃなんで「J-POPっぽい」って印象を抱かせるかと言うと恐らくそれは「Dream Figther」の音の輪郭が曖昧になってきているからではないかと。例えば「Baby cruising Love」「ポリリズム」は割とガチガチのハウスだし、「GAME」辺りはエレクトロハウスだし、「love the world」はバグルス直系のテクノポップだし・・・と言った具合に狙った所がキッチリ形となって現れていました。でも「Dream Fighter」はハウスっちゃーハウスっぽいリズムなのかも知れないけど普通な感じだし、ヤスタカちゃんが好きなエレクトロっぽい意匠の音は入っているけどそれほど主張してないし・・・と全体的に狙いがぼやけてきています。ほぼ同時期に作られたと思われる鈴木亜美のアルバムが今まで通りの(と言うか中田ヤスタカが作るであろうと思われる)曲調だったので、Perfumeは今回のような何か一点に特化をしない所を狙ったのかも知れません。そしてそれがPerfumeが生き残っていくための数少ない方法なのでしょう。

 「願い」はあれだな、マッドチェスターの頃のPrimal Screamとかフリッパーズとかそんな感じ。「Come Together」とか「奈落のクイズマスター」とかその辺。渋谷系。ちなみに僕は全く泣けません。