色っぽさを前面に押し出した唄い方やフリ、表情。ゴスっぽい衣装。そして何より3人の綺麗なコーラスワーク。デビュー曲ですけど、モーニング娘。本体とは違う『タンポポの路線』とでも言うべき方向性をきっちり打ち出した名作です。PVなど含めて、単なる寄せ集めではないきちんと作り込まれた世界は見事と言うべきでしょう。
エレクトリックピアノを効果的に使った
R&B
調のトラックに3人の艶っぽいボーカルが非常に良くマッチングしています。逆に言うと最近のモーニング娘。やタンポポのライトなポップス路線に、特に飯田さんはあまりマッチングしていないんですけど。この曲でサビとかで使われているシーケンシャルなピアノはちょっとバウンシーで、ビート感を出すのに一役買っているかな、と思います。
C/Wはボサノバですね。普段ボサノバを聴かないのでこれが「なんちゃって」なのかどうか分かりませんが、少なくとも僕には普通にボサノバに聴こえます。ラストキッスより抑えたボーカルとシェイカーのリズムが心地よいです。こういう実験的というかタイトル曲では出来ないような曲を唄うのもC/Wならではですね。これだから初期のシングルは侮れません。
ラストキッスを聴いていて強く実感するのは旧タンポポ3人のバランス感覚の秀逸さです。3人で高中低音をカバーできるボーカル/コーラス。モーニング娘。がある種のアンバランスさを持ち味にしていたのとは違い、見た目のバラバラさとは裏腹にボーカルグループとしては非常に完成度の高い3人でした。2人+1人でサビを輪唱っぽく唄わせるのは、3人という人数と誰もが唄えるのを上手く使ったなかなか面白い方法でした。